山の遊び舎はらぺこ
はらぺことは
●はらぺこのはじまり
2005年4月。
山の遊び舎はらぺこは、
「自然の中でのびのびと子どもたちを育みたい」
との母親たちの願いにより、
保育士、保護者、地域が一体となって
子どもの育ちを見守り、一緒に楽しみ、
共に喜びを分かち合う場としてスタートしました。
- 手の届くところに木があり、山がある。もっと自然の中に子供達を預けたい。
- 田も畑もある。子供達と耕したい。
- 幼い子供にとって必要な生活空間、生活集団の中で育てたい。
- いろいろな保育のあり方がある中で、親が保育士とともに創りあげていく園を目指したい。
- 親も学び、育ちあえるような仲間、場にしたい。
- あたりまえになっている保育、食育、子どもとのかかわりを見直したい。
●大切にしていきたいこと
この命がはじまってまだ数年しか経っていないのに、
私たちはこの命の豊かさに圧倒され、
その素晴らしさに心奪われています。
私たちが日々生きていく事への意味を
この命が教えてくれるといっても過言ではないでしょう。
押し付けるだけのエゴを愛とすり替えて
愛情の深さを誇示するのではなく、
「個」としての存在を最大限尊重し、
自立を促しながら、
共に生きていく時間と空間を確保していくこと。
上手くいくことばかりではないにしろ、
その子どもにしか感じ得ない、
喜びに満ちあふれた経験を重ねるチャンスを
つくっていければと願っています。
●こころとからだについて
子どもたちの日々の成長には目を見張るものがありますが、
自然に即した生活の安定した流れが
大きな支えになることは明らかです。
知識の押付けを
幼いこころとからだに施すのはいとも簡単なことですが、
体験という裏づけのないものは
いずれ本人の中から滑り落ちていってしまいます。
喜びが伴う体験はいずれ知恵となり、
生き続けようという力の源になるものだと、
私たちは考えます。
からだについても、
もともと子どもたち自身の遊びの中で
培われていった体力なのですから、
サプリメントと体操教室で補う事ではなく、
充実した遊びの中で新しい子ども像を
模索していきたいと思います。
●育ちの環境について
自然のなかでたくさんの命にふれあい、
心豊かに育ちあう環境を提案し整えていきたいと考えます。
素朴で自然豊かなシンプルな生活環境を基盤として、
そこから生み出される新しいエネルギーを
拠り所としたいと思います。
ひとり一人が時間をたっぷりかけ
それぞれの事柄に向かい合い、
対話しながら自分の原風景を作り出していける
環境づくりに取り組んでいきたいと思います。
●食べること、眠ること
日々の食事が命を繋ぐものというリアリティーは、
大人の私たちですら感じることが難しくなってきています。
好き嫌い以前の問題として、
食べる意欲が低下している子どもたちの姿に、
今子どもたちに必要なことは、
はらぺこになるぐらい夢中で遊び込み、
最大限の喜びをもって食事をする毎日を
積み重ねていくことなのではないかと考えます。
豊かな子どもの時間を過ごすために毎日の生活リズム、
中でも睡眠は大きなポイントです。
全ての事象は繋がっています。
しっかり睡眠をとるためにはしっかり遊びこむことが
大切になってきますし、
しっかり遊び込むためには、
十分な睡眠と、
きちんとした食事が欠かせません。
●かかわりあうこと、ぶつかりあうこと、まじりあうこと
人は人と関わりあうなかで様々に学び成長します。
友だちと関わりあうこと、
友だちの中で自分の気持ちを伝えられること、
友だちの気持ちを思うことができること、
友だちとぶつかりあえること、
お互いに歩み寄れること、
などすべて理屈ではなく
実際に生活や遊びの中でひとつひとつ獲得していくことです。
あたりまえのことながら、
子どもたちを信頼し大切に見守っていきたいと考えます。
子育てにはたくさんの人の手と愛情が必要です。
地域の中でも、
日常的にどんどんまじわりをつくっていきたいと考えます。
豊かなこの時代に
あえて環境が整っていない場での子育ては、
まさに私たちが失ってきたものを取り戻す活動ともいえます。
子どもも自然も支配せず、
心を寄せ、
次の世代に手渡すための今であることを忘れずにいたい。
時間の流れはゆったり、ゆっくり、
確実な子どもの成長を見守る「はらぺこ時間」で過ぎていきます。
はらぺこの森に遊びにきませんか。
森に子どもとあなたの笑い声を響かせるために
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