山の遊び舎はらぺこ
保育士日誌

●追悼
08/12/5
星の美しい村        鈴木敏史

星の美しい村でした
手をさしあげて
静かにふれば
星くずが 雪のように
舞いおりてくるかと思われる村でした

いとこに連れられて
村まつりにいく 道すがら
わたしは なんど立ち止まって
星空を見あげたことでしょう

まつりから帰る人びとが
ときどき 通りすぎていきます
遠い宇宙からやってきて
また どこかへ遠ざかっていくように
 
-こんばんは
人びとは きまって
そうあいさつしていくのでした
思いがけないことに
このわたしにまで

星の美しい村でした
星たちが 人びとの心の中に
住みついているかと思われる村でした
たくさんの人びとと
ほのぼのとした光を なげあって
わたしは 次の日
家へ帰りました

                 (教育出版センター)

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