山の遊び舎はらぺこ
保育士日誌

散歩日和

06/9/30

はらぺこのある山の麓の部落に
とうふやさんがある。
正確には、以前とうふやさんだったらしい。
昨年、子どもたちと散歩の出かけ、
もしもとうふをゆずっていただけるものならと、
伺ったのだが、
今はもう作っていないということだった。
その時は、そこまで散歩に来るのが精一杯で、
帰り道もかなり時間がかかったような気がする。
今日は、できればそのとうふやさんの裏のほうまで
足をのばしたいと出発。
あっけないほどすぐにとうふやさんの横にある
稲荷神社まで来ることが出来た。
「せっかくここまできたんだから、きつねのかみさまのところによってかない?」
ということでお参り。
「やまをくださいっておねがいしといた。だってまつたけとりたいもん」
とのこと。
さらにしばらく行くと小高い山がみえてくる。
以前からそのあたりにあるらしい、諏訪神社を探していたのだが、
よくわからなかった。でも神社というからには多少木々が密集しているのではないかと
そんな風景の所を何度かうろうろしたのだが、今目の前に見えてきた山が
もしかするとそうなのではないかと淡い期待を寄せながら近付いてみる。
山といってもそれほど高いわけでも広いわけでもないが、とりあえず登れるような
道をみんなで探す。ほどなくして道を見つけだし、登ってみると
なんとまあ、下からではわからなかったが、びっくりするくらいすばらしい竹林。
「もうぜったいここでごはんたべようね」
と、みんなのこころがひとつになったのでさっそくいただきます。
木漏れ日の中、すばらしい食事の時間。
残念ながら神社はまたわからなかったが
「ここはみんなのひみつきちにしようぜ」と、いい場所を発見できて嬉しい。
「せっかくここにきたんだからみんなでかくれんぼでもしない?」
と、これまためずらしくみんなのこころがひとつになったので
食事の後しばらく遊ぶ。
竹林をうろうろしていたら、奥になにやら建物を発見。
こんな場所に住んでいる人もいるんだな、と近付いてみると、
なんと神社の建物だった。
やったー!ついに発見!

地元の人にはなんでもないことかも知れないが、
知らないということは、ワクワクドキドキの宝箱で
大事にしていかなくてはならないプロセスだと思う。
一度知ってしまえば、二度とこんなに嬉しい気持ちになれないもんね。

神社に移動し、
今日のデザートのりんごをふたつ、
みんなで齧りあった。
「またこようね」
と、今日何度目か、またみんなのこころがひとつになった。


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