山の遊び舎はらぺこ
保育士日誌

東洋哲学と西洋哲学とのぶつかりあい

07/8/12

先日機会があって
久しぶりに映画を見た。

「ブラインドサイト」

チベットの盲学校の子どもたちが
エベレストの北側にある「ラクパリ」(7000メートル)という山を登る姿を撮った
ドキュメンタリー作品。

非常に興味深く、味わいがあり、そしてせつなくて楽しい作品だった。

そもそも、チベットに盲学校が存在すること自体、奇跡的なことのようで
サブリエというドイツ人の盲目の若い教育者が創立して素晴らしい成果をあげているようだが、
もともとチベットでは「盲目」ということにとても大きな偏見があり、
前世の祟りだという考え方が一般的らしい。

そんな中で、アメリカ人の世界的に有名な盲目の登山家エリックがエベレストの登頂に成功したと聞いて
「ちょっとした登山のワークショップをひらいてもらえないか」とメールしたことがきっかけとなって
今回のプロジェクトがはじまる。

映画全体を通して問われているのは
「子どもたちはなぜ山に登るのか」ということで
そのことの問い、そして出した答えがこのプロジェクトに参加した全員それぞれに違い、
何度も何度も話し合いが行われ、ぶつかりあっていく姿がとても印象的だった。
そしてなにより、子どもたちのひたむきで、おちゃめで、聡明で、陽気な姿に
映画を観ているこちら側の背中を押してくれるようだった。

チャンスがあったら是非御覧ください。


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