山の遊び舎はらぺこ
保育士日誌

君は白い彗星を見たか

14/11/20

河原を歩く。
以前は何度も来たことのある場所だったが
今日は久しぶり。
以前には気がつかなかった植物多数。
今、子どもも大人も、「種」ブーム。
あちこちで
これはいったい何の種だろう?というものを
集めている。
そうやって世界を眺めれば
なんとまあ
様々な形や形態の種があることか。
神様はすごい!

ススキ河原の中を
道を作りながら歩く。
子どもからすれば、ここはもうジャングル。
しばらくすると
大量のススキが倒れている。
どうやらその上に大量に枯れているツル性植物のせいか。

食事の後
子どもたちがその倒れたススキの一角に
道作りをチャレンジし始める。
だが、険しい自然に、次々と挫折。
しょうがない。私の出番か。
しかし、これがチクチクと痛い。
何かが刺さっている。
何とか道をつけた後、あわてて身体を確認すると
細かな棘があちこちに刺さっている。
棘はツルについている星型の実のまわりにたくさんついていた。
この星型よく見ればかわいい形。
クリスマスツリーにでも飾っておきたいくらいだが、
これは
アレチウリの種ではないか。
痛いわけだ。

神様にお尋ね。
あの種のトゲトゲはいったいなんのためにあるのですか。
いやがらせですか。
そもそも、トゲトゲの中の実はおいしいものと
相場が決まっている。ウニとかクリとか。
どうか、納得のいく説明をきかせてください。

などと、どうでもいいことを考えながら歩いていくと
今度は見つけた!パラシュート!!
正式にはガガイモというらしいけどその種が
ふわふわして空高く飛んでいくので
はらぺこでは『パラシュート』と呼んでいる。
それがあっちにもこっちにも。
子どもたちは大喜びであちこち探しまくっていた。

神様。
愛されるものなら、人は誰かにおすそ分けしたがるものです。
ほら、見てください。子どもたちが少しのガガイモを
取り合ったり、分け合ったりして空に飛ばしているでしょ。
このほうが、効果的に種が広がるのではないですか。
今までのことは水に流しますから
もう一度アレチウリの種について考え直してください。

そんなあほな事を考えながら更に先に進むと
なんと「白い彗星」を見た!!
河をジャブジャブと向こう岸に渡っている
白い彗星は何とシカだった。
尻尾のまわりのお尻が白い。
立派な角を持つ男の子。

白い彗星はあっという間に
向こう岸の草むらの中に消えた。


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