山の遊び舎はらぺこ
保育士日誌

この人にあいたい

07/4/2

ひさしぶりに
最近読んだ本の紹介。
「自閉症」 村瀬学 著 ちくま新書

学生時代に授業で村瀬の著作と出会い、その時の自分はかなり衝撃を受けた。
当たり前だと思っていたことが、「そうではないかもしれないよ」
という問いかけで随分自分の視野が広がったような気がしたものだった。

さて、この「自閉症」も簡単な感想をいってしまえば
「目からウロコ」で、大変面白かった。
様々な「自閉症論」に対しての批評はこの人ならではの視点で共感できる。

今まで「自閉症」をあまりにも「症状」としてしかとらえてこなかったため
見えてこなかったものがあり、その部分を丁寧にほぐしていかないと
「自閉症」というカテゴリーに押さえ込んでしまうだけで
個人の行動や思いや生活が本来先にあるべきなのに
「自閉症の特徴」なるものに本人を照らしあわせてみて
少々ねじまげてでも「自閉症」に仕立て上げてきたのではないか。

そしてそのほぐしていく部分の一つの考え方が本書にはかなり示されているので
「当たり前だ」とおもっていたことが
そうではないかもしれないと、あらためて感じることができた。

いやはや、ちょっとでも興味があったら是非御一読を。
おかしな言い方だが、
本書から得られた刺激が
私の生活の中に光ってほしいなと願う。


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