山の遊び舎はらぺこ
保育士日誌

あとはまかせた

07/4/3

調子に乗って
もう一冊。

このブログにもよくコメントをくれる
Hくんの若かりし頃
彼の部屋にいくと壁にいつも葉書が一枚貼ってあった。
彼の敬愛している
なだいなだからの葉書で
Hくんがファンレターを出した返事だった。
その当時
彼からよく「なだいなだはおもしろいから是非読んでみて」
と勧められたが
元来へそまがりなので
勧められるとなんだか手にとらなかったのだが
この数年どういうわけだか興味が出てきた。
特にこの一年ぐらいは
目についたものは片っ端から読んでいるのだが
その中で一番最近読んだ
「専門馬鹿と馬鹿専門 つむじ先生の教育論」なだいなだ著 筑摩書房
を紹介したい。

なだは老人党というバーチャル政党を立ち上げたぐらいだから
時事問題にはかなり詳しく
それを彼独特の視点で批評している。
つむじ先生とは「つむじまがり」ということを
本人も良く分かっていて
しかしそのスタンスでなければ
なかなか捉えることのできない
物事の本質を
時にはやさしく
時には冗談めかして
時には激昂して
語っているのだが
常に平易な言葉でわかりやすく語っているので
とても理解しやすい。
個人的な印象では
とてもチャーミングな文体だと思う。
まえがきで著者は「馬鹿になれ」とすすめる。
利巧がほめたたえられる世の中で
そこからでは見えてこないモノを
やんわりと諭す。

たぶんきっと
Hくんから更に詳しいコメントが寄せられるとおもうので
乞う御期待。


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