山の遊び舎はらぺこ
保育士日誌

いつも一人づつ歩いている所も「きょうだけはぜったいにやだ!」

07/8/11

はらぺこは
只今夏休み中。

しかし、
今日は年長児だけ
夕方園舎に集まった。

「ナイトハイク」である。

夜の森を歩こう。

手に手にライトを持ち集合(ヘッドランプもあったけど)。
まずは、こいの池に向かう。

夜の森では、
昼間の世界では会えないものたちとの出合いがあるのではないか
という期待感と、
会いたくないものまで
会ってしまうのではないかというドキドキ感で
子どもたちの心は破裂しそうだったかもしれない。

歩いている途中
全員のライトを消してみると
経験したことのないような
暗闇が襲いかかる。
隣の友だちの顔すらわからなくなってしまうような
暗闇に
全員が恐れおののく。

更に
暗闇の森の中では
様々な音に敏感になる。
出発する前、
鹿がよくないているという話を聞いていたこともあるが
「あっいまきこえた!」「ほらほら」「シ−」「ほんとだ」
「もしかしていまのカッパがないていたんじゃないの」
「おばけかな」「ぜったいしかだよ」
などなど会話が途切れない。

突然
かなりの音で落雷。
暗闇でよくわからなかったが
たぶん全員蒼白だったと思う。
いっきに
「もうかえろう」議論が沸騰する。
とはいえ
なんとか池に到着。
残念なことに月も星も見えなかったが
そのかわり
眼下に広がる市内の街明かりに暫し見入る。

神社に行くと
蝉がまさに今脱皮しようとしている場面に遭遇。
真っ白な体を動かしながら少しずつ脱いでいる姿にびっくり。
スペシャルなことに雨が降ってきて神社に雨宿り。
夜の雨宿りなんて
なかなかできることじゃないねえ。

いっきに空気が涼しくなり
子どもたちもリラックスしてきたよう。

帰り道もドキドキワクワクで無事到着。
いやはや、ただの散歩がなんと面白いことか。

月見のシーズンもいいんじゃないかと
密かに考えたのであった。


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